注文住宅とは?メリット・デメリットと建てる流れ・注意点を解説

2021.07.26

住まいづくり

マイホームを購入しようと考えた際に、注文住宅や分譲住宅など住宅の種類の違いがわからないという経験はありませんか?今回は注文住宅について、どのような家を指すのか、メリットやデメリットを詳しく解説します。

注文住宅とは

一戸建ての家には注文住宅、建売住宅などさまざまな種類があります。では、注文住宅とは一体どのような住宅を指すのかご存知でしょうか。今回は、注文住宅とはどのような家なのか、建てる際の注意点などについて解説します。

注文住宅とはどんな家?

注文住宅とは、購入した土地に自分の希望を活かして建てる一戸建て住宅のことです。間取りや設備が決まっている建売住宅に対し、自由に設計できるためライフスタイルや好みに合った一戸建てを手に入れられます。しかし、注文住宅とは言っても1から10まで設計できる場合と、ある程度決まった設備から好きなものを選ぶものなど、さらにいくつかの種類に分けられます。

注文住宅の種類

注文住宅には大きく分けてフルオーダー、セミオーダー、規格住宅の3種類に分けられます。以下の表にそれぞれの主な特徴をまとめました。

 フルオーダーセミオーダー規格住宅
間取りの自由度全て自由に設計一部分はパターン内から選択数種類から選択
設備の自由度制限なく好きな商材から選択一定の商材から選択数種類の商材から選択
時間と手間のコスト非常にかかるそれなりにかかる抑えられる
費用非常にかかるそれなりにかかる抑えられる

上記の通り、フルオーダーは最も自由度が高く好みの家を設計できます。しかし、フルオーダーの場合は、コストが高くなりがちな点や契約から着工までに最も時間がかかるという特徴もあります。セミオーダーは規格住宅に比べると自由度は高いですが、こだわりが少ない部分は用意されているパターンから選ぶハイブリット型です。規格住宅は建築会社で用意している間取りや設備の中から好みのものを組み合わせるタイプです。

注文住宅を建てるメリット・デメリット

注文住宅は自分の好みの家を建てられる以外にもいくつかのメリットがあります。一方で、あらかじめ知っておきたいデメリットもあるため、良い点と悪い点の両方を理解してから検討することが大切です。

注文住宅のメリット

注文住宅は間取りや設備などの大きな設計に加えて、細かなこだわりも自由に反映できます。自分のこだわりをしっかり反映させたいのであれば、設計する人と直接コミュニケーションが取れる建設会社を選ぶとよいでしょう。

さらに、間取りや設備を全てこだわれるので、パーツごとに予算を調整できる点もメリットです。例えば、キッチンにはしっかりこだわり予算をかける一方で、トイレは低予算で全体の予算を調整するといったことができます。こだわりの家でありながらも、予算を超えない工夫を自分で考えられることで満足度の高い一戸建てを手に入れられるでしょう。

また、注文住宅は建売住宅と違い、家を建てる過程を実際に確認できます。そのため、建築中に少しでも気になった点がある場合は施工業者に確認ができ、欠陥住宅や手抜き工事への不安も解消されるでしょう。気になった点を確認する際は、現場の職人さんではなく現場監督や営業担当を通して確認するとトラブルも回避できます。

注文住宅のデメリット

注文住宅は、建売住宅のように完成品を見てから購入することができません。そのため、設計図やモデルルームなどを見ながら自分の家を想像して設計する必要があります。現在はCG技術で確認できる建設会社もありますが、あくまでも設計図の補完的な役割と考え、細かい点は設計図で確認するようにしましょう。

また、契約から着工までに時間がかかる点も注文住宅で注意すべき点です。注文住宅は契約から完成まで短くても1年ほど、長ければ2〜3年の時間がかかることもあります。そのため、しっかりとこだわりたい場合は時間がかかることをあらかじめ考慮して契約することが大切です。ライフプランとの兼ね合いで時間をかけられない場合は、注文住宅の中でも比較的短期間で完成する規格住宅を選ぶことも選択肢に入れましょう。さらに、あまりこだわりが多いとその分予算が必要なため、あらかじめこだわりたい部分の優先順位を決めて、予算とこだわりのバランスを見ることも考えましょう。

注文住宅を建てる流れと注意点

では、実際に注文住宅を建てる場合にはどのような手順があるのかを見ていきましょう。また、注文住宅を建てる際に気をつけるべき注意点についても詳しく解説します。

家づくりの計画を建てる

まずは、家づくりに必要な計画を立てましょう。家を建てる際には家族全員でしっかりと希望を出し合うことが大切です。主に考える必要があるのは以下の点でしょう。

・住まいのエリア
・外観・間取り・設備
・購入資金の予算

住まいのエリアは利便性を重視するか、静かな環境を重視するかで大きく変わってきます。また、自治体の取り組みを調べ福祉のサポートの充実度も判断基準になるでしょう。育児や介護など将来のライフプランで必要になってくるサポート内容をイメージして検討することは大切です。他には、自然災害によるリスクを考慮した土地選びを行う場合は、ハザードマップを確認し安全なところを優先して候補にあげるとよいでしょう。土地選びは1つに絞らずいくつかの候補を選んでおくことをおすすめします。

外観や間取り、設備はどんな家に住みたいかをイメージしながら細かく希望を書き出しましょう。この際に、どうしてもこだわりたいところを1〜2個決めておくとその後の設計で役立ちます。また、家のイメージを膨らませるためにモデルルームや建築会社のホームページで事例を見ながら話し合うと、具体的な要望が出やすくなるでしょう。

住宅ローンを組む場合は、毎月無理なく返済できるよう計画する必要があります。今後の生活費や老後資金などを算出し、住宅の購入費用に充てられる金額をあらかじめ計算しましょう。

土地選び・住宅会社選び

住みたいエリアの候補や、どのような家にしたいかの希望がある程度固まったら住宅会社と土地を並行して選びます。住宅会社はモデルルームやホームページを検索して、自分たちの理想の家を建てられそうな会社を探します。この際の相談先はハウスメーカー、工務店、設計事務所のいずれかの中から選ぶことが一般的です。

また、土地選びは住みたいエリアの不動産会社に相談することが基本ですが、地域密着型の工務店やハウスメーカーと契約する場合は住宅会社に併せて依頼することも可能です。相談の際は、予算や希望条件などを伝えて探してもらいましょう。また、土地探しは100%希望通りの土地を見つけるのは非常に難しいため、探す期間と条件の優先順位をあらかじめ決めておくことでスムーズに進めることができます。

設計プランニング・契約

住宅会社の候補を絞ったら、まずは設計プランと見積もりを住宅会社から提案してもらいます。ここではまだ住宅会社との契約は行わず、各社の違いや特徴をより細かく検討する段階です。自分たちの希望をしっかりと伝えて、その要望に応えてもらえるかを見極めましょう。この際に担当者が柔軟な対応をしてくれるかも重要な判断ポイントです。

見積もりや設計プランニングを元に依頼する住宅会社を決定したら、契約に進みましょう。契約を行ったあとは、提案してもらった設計プランから具体的な設計図を作成してもらう過程に入ります。この際、こだわりが多すぎると予算が予定よりも増えてしまうため、あらかじめ決めておいた優先順位を参考にしながら住宅会社と話し合うことが大切です。

着工・竣工・引渡し

詳細な設計プランが決まったら着工手続きに進みます。ここでの作業は建築確認申請を行うことと、工事が始まる前の地鎮祭や棟上げのタイミングで上棟式というセレモニーがあります。しかし、近年は地鎮祭や上棟式は省略する人も多いためあらかじめ住宅会社へ実施有無の意思については伝えておくとよいでしょう。

工事が行われている間は、できるだけ現場に足を運ぶことをおすすめします。建築過程を自分の目で確認できるのは注文住宅ならではの楽しみにもなります。また、工事音などで近隣に迷惑をかける可能性もあるため、工事前の挨拶や工事中の近隣住人とのコミュニケーションは入居後の住環境にもよい影響を与えるでしょう。

アフターサポート

家が完成したら、引渡し前に施工会社や工事管理者が立ち会う中で住宅の確認を行います。この際に不具合が見つかった場合は修理をしてから引き渡しとなりますので、いつまでに修理が完了するかを書面で提出してもらうとよいでしょう。

また、引き渡し後に不具合が見つかった場合に備えて、無償で対応してもらえる期間や定期点検の有無など、アフターサポートについての条件を契約時に確認することは大切です。

注文住宅を建てる場合は要注意!よくある失敗例

設計時に綿密な計画を立てても、どうしてもイメージと違う点が発生することはあります。しかし、生活に不便な失敗はできれば避けたいもの。ここでは注文住宅で起こりがちな失敗例について紹介します。

生活動線が悪い

生活動線とは家の中で人が行き来する際の経路のことです。生活導線が家族の生活スタイルに合っていない場合、通勤前の身支度に不便を感じたりキッチン仕事にストレスを感じる原因になります。生活動線を考える場合は、料理や洗濯などの日常的な家事がしやすい間取りになっているか、通勤や通学前の身支度の際に混雑しないかなど、日々の生活をイメージした間取りにすることが大切です。

収納が不足している

居室スペースの広さを優先させたことで、収納が不足する場合もよくある失敗例です。荷物はお子様の成長などライフステージにより増えていくことが多いため、余裕を持った収納を確保したほうがよいでしょう。

また、吊戸棚タイプの収納は日常使いでは不便を感じることが多く、設置しすぎないことをおすすめします。居住スペースを確保しつつ、収納も十分に用意したい場合は床下や屋根裏を活用する方法もあります。設計時にどのような収納が最適か住宅会社と話し合いましょう。

コンセントの位置が悪い、個数が足りない

コンセントの位置や個数が生活スタイルに合わないというのも、よく見られる失敗例です。コンセントの位置や個数が合わないと、延長コードやたこ足配線を利用することになり乱雑な空間になります。また、利用する家電を毎回コンセントのある場所まで移動させるといった事態にもなりかねません。

このような失敗を避けるためには、設計時にあらかじめ利用する家具をどこに配置するかを考えながらコンセントの位置や配置を決めるとよいでしょう。

こだわりの注文住宅ならビルドアートにご相談ください!

家を建てることは、一生に一度の大仕事です。注文住宅は建売住宅に比べると手間や費用がかかりますが、その分こだわり抜いた世界に一つだけの家は家族全員の宝物になるでしょう。

注文住宅の購入を検討しているお客様は、ぜひビルドアートにご相談ください。ビルドアートはお客様が持っているマイホームの夢をかなえるために設立した工務店です。費用や土地に合わせてお客さまが満足する設計プランを何度でもご提案させていただきます。
https://www.buildart.co.jp/request/

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