リフォームの費用相場はいくら?部位別・目的別の相場から資金計画を立てよう!

2021.04.26

リノベーション

リフォームの費用相場は分かりにくく、資金計画を立てるのが難しいですよね。そこで本記事では、部位別と目的別に分けてリフォームにかかる費用相場、また全体的にリフォームすると、費用はいくらかかるのか総合的な相場を紹介します。お住いの家をリフォームしたい人はもちろん、中古物件をリノベーションしたい人もぜひ参考にしてください。

【部位別】リフォームの費用相場

部位別にリフォームした場合、かかる工事費用の相場をまとめました。相場費用を知ることで、どれくらい予算が必要になるのか具体的に把握しやすくなります。

部位リフォームの費用相場
キッチン50~200万円
浴室60~150万円
トイレ10~30万円
洗面所15~50万円
玄関・廊下・階段50~100万円
リビング・ダイニング150~450万円
和室50~100万円
フローリング10~60万円
外壁50~150万円
屋根50~100万円
ベランダ・バルコニー30~40万円

キッチンのリフォーム費用相場【50~200万円】

キッチンのリフォームは費用の変動が大きいです。レイアウトや採用する設備のグレードによって金額が異なるためです。キッチンのレイアウトにはI型やL型、対面式型などがあります。例えばI型から対面式型にリフォームする場合、給水管や下水管の移設まで必要になると、その分の費用も発生するので100万円を超える可能性があります。

浴室のリフォーム費用相場【60~150万円】

浴室のリフォームでは浴槽を交換するケースが多いです。60~150万円の価格帯は、古くなった浴槽から新しい浴槽に交換するだけでなく、いくつかのオプション機能もつけられます。

また床や壁など内装変更は、10~30万円ほどでしょう。注意点としては、在来工法で作られている昔ながらのお風呂からユニットバスへリフォームする場合、解体工事が必要です。工事費用が発生するので、リフォーム費用は若干高くなる傾向が見られます。

トイレのリフォーム費用相場【10~30万円】

洋式トイレを交換するだけであれば10~15万円程度、和式トイレから洋式トイレに交換する場合は40万円程度と言われています。ちなみに15万円を超えるトイレは、節水・節電が優れているハイスペック機能が備わっているものが多いです。

交換するトイレのグレードによっても費用は変動するので、予算に合わせて選定しましょう。ほかにも床や壁の内装変更、手すりの設置、手洗いユニットの設置など、リフォームする内容が多くなるほど費用も高くなります。

洗面所のリフォーム費用相場【15~50万円】

ほかの部位に比べて範囲が狭いので、特にこだわりがなければリフォーム費用は抑えやすいです。ただし洗面台本体とオプション機能をたくさん付ければ、それ相応の出費になるでしょう。

また脱衣所も兼ねている洗面所は、寒さ対策として床暖房を入れたり窓を二重にしたりしようと検討する人もいるでしょう。この場合、作業工程が増えるのでリフォーム費用が相場を超える可能性は十分にあります。

玄関・廊下・階段のリフォーム費用相場【50~100万円】

床の張替えやバリアフリー化など、玄関・廊下・階段をリフォームする目的はさまざまです。玄関の場合、50~100万円の価格帯であれば玄関ドアを交換して、さらにオプションを追加することもできます。また廊下や階段など広範囲の床を張り替える場合は、最低でも25万円はかかると思っておいたほうがよいでしょう。

リビング・ダイニングのリフォーム費用相場【150~450万円】

ドアや壁、床、収納など、どこまでリフォームするかによって費用は大きく変動します。間取り変更といった大規模なリフォームになると100~300万円は必要になるでしょう。

リビング・ダイニングでよくあるリフォーム例を紹介します。
・間仕切りの設置:8~25万円ほど
・間仕切りを撤去してリビングを拡張する場合:40~90万円ほど
・床暖房の設置:65~110万円ほど

和室のリフォーム費用相場【50~100万円】

和室のリフォームには、既存の和室を残しつつ必要な箇所だけ修繕するリフォームと、和室から洋室に変えるリフォームがあります。和室から洋室に変更する場合の費用相場は30~50万円ほどです。

フローリングの費用相場【10~60万円】

一般的によく使われている複合フローリングを使用した場合、費用相場は材料費・工事費あわせて1平米あたり7,000〜20,000円ほどです。

そして無垢フローリングは若干高くなり、1平米あたり13,000〜27,000円ほどです。ほかにも床材の色や耐久性、機能性によって費用が上下する可能性があります。

外壁のリフォーム費用相場【50~150万円】

50~150万円の価格帯であれば、外壁の塗り替えができます。ただし、外壁材を張り替える場合は200万円を超えるでしょう。

外壁材にもいろいろとあり、サイディングやモルタル、タイル張りなど、どの外壁材を使用するかによっても費用は異なります。

屋根のリフォーム費用相場【50~100万円】

屋根のリフォームは大きく分けて「塗り替え」「カバー工法」「ふき替え」の3つあります。屋根の塗り替えであれば50~55万円ほど、カバー工法は120~150万円ほどかかるようです。

そして屋根の撤去と廃棄、新しい屋根の設置と作業工程が多いふき替えは120~200万円が費用相場です。屋根の劣化状況によって、どのリフォームが必要になるかが決まります。

ベランダ・バルコニーのリフォーム費用相場【30~40万円】

塗装の剥がれや膨れ、ひび割れが起きているベランダ・バルコニーは、4~6万円ほどで防水加工を施し、再防水ができます。また30~40万円の価格帯では、ウッドデッキの修繕工事やアルミバルコニーの設置など、幅広いリフォームが可能です。

部位別でリフォームした人の平均額

一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の調べによると、リフォームを検討する段階での予算の平均は平均279万円です。ですが、実際にリフォームにかかった費用の平均は356万円となっています。いざリフォームをしたら予算よりも実際にかかった費用が上回っていることがわかります。

予算を上回る理由は戸建てとマンションによって、異なる結果が出ています。戸建ての場合は予定よりもリフォーム箇所が増えたこと、そしてマンションの場合は設備をグレードアップしたことが原因のようです。このように予算をギリギリで考えるのではなく、少し多めに資金計画を立てておくのがよいのかもしれません。

出典:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会「2020年度 住宅リフォームに関する消費者実態調査」

【目的別】リフォームの費用相場

リフォームの目的によって必要になる工程は異なります。今回は「バリアフリー」と「耐震」、2つの目的に沿ったリフォームの費用相場を紹介します。

バリアフリーリフォームの費用相場

バリアフリーリフォームの相場は、5~200万円と幅広いです。具体的にどのようなバリアフリーリフォームができるのか、価格帯ごとにいくつかの例を紹介します。

1~5万円の価格帯では、階段やトイレなどに手すりを付けられます。例えばトイレに手すりを付ける場合、材料費は5,000~25,000円、設置と補強にかかる作業費は25,000円ほどが目安です。

また10~20万円の価格帯では、開き戸を引き戸に変更できます。引き戸にすることで開け閉めが楽になり、転倒や衝突といったリスクを下げられます。また開口部が広くなるので、車いすでの出入りもスムーズです。手すりの取り付けも引き戸への変更も、1カ所あたりの費用相場なので、それぞれ設置や変更する箇所が多ければ、その分、リフォーム費用もかさみます。

150~200万円の価格帯では浴室のバリアフリーリフォームに加え、洗面所のリフォームが可能でしょう。水回りをしっかりバリアフリー化にしておきたい人におすすめです。

耐震リフォームの費用相場

耐震リフォームの相場は、50~100万円ほどです。そもそも耐震リフォームには、どのような工事が必要になるのか、相場費用とともに紹介します。

一般的に多く実施されている耐震リフォームは、外壁への補強材の取り付けや耐震パネルの設置といった工事です。壁を壊す、外壁材をはがすといった作業が必要になりますが、費用は50~100万円ほどで済むでしょう。

ちなみに50万円以下でできる耐震リフォームもあります。木造住宅に耐震金物を10個取り付ける作業や、壁に筋交いを設置し補強する作業は25~40万円ほどでできます。いずれも壁を壊さずに補強する耐震リフォームです。

全面リフォームだと費用はどのくらいかかる?

全面リフォームの場合、1000万円以上かかる可能性が高いです。この金額はあくまでも目安であり、住宅の広さなども考慮しながら資金計画を立てなければいけません。さらに全面リフォームは部分的にリフォームするよりもそのほかの出費もかさみます。リフォームが行われている工事期間中は、その家に住み続けることはできません。

そのため、仮の住宅費用や引っ越し費用、荷物を保管するトランクルームの利用料金などが発生しやすいです。リフォームの工事期間が長期化すれば出費はさらにかさむので、余裕のある予算を立てておかなければいけません。

出費がかさみやすい全面リフォームは金銭的負担が大きく、なるべく避けたいと考える人も少なくないでしょう。ただ、部分的なリフォームではなく全面リフォームがおすすめな場合もあります。たとえば以下のような住宅です。

・1981年より以前に建てられた住宅
・築年数が30年を超えている住宅
・全体的にバリアフリーリフォームする住宅

特に1981年以前に建てられている住宅は、現在の耐震基準を満たしていない可能性が高いので、安心して生活するためにも全面リフォームが必要です。また、築30年以上の住宅はキッチンやお風呂、トイレなど水回り設備の耐久年数を超えている恐れがあります。そして、全体的にバリアフリーリフォームをしたい場合は、全面リフォームのほうが動線の良い間取り図を作成しやすいです。

リフォームはまとめて工事するのがおすすめ

必要箇所だけをピンポイントにリフォームするだけでも生活環境は整い、過ごしやすくなります。しかし、部分的にリフォームすると「ここもリフォームしたい」「思い切って間取りを変更してみたい」と、要望が増える可能性も…。まとめてリフォームしたほうが割安になることもあれば、統一感も出るので、できれば一緒に工事することをおすすめします。

年間施工数400棟を超えるビルドアートでは、リフォームの工事依頼だけでなく資金相談もできます。計画的にリフォームを進めたい方は、気軽にご相談ください。

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