FILE.99三角形の土地に建つ、空中階段のあるヴィンテージモダンな家
神奈川県横浜市G様邸
敷地面積:113.35㎡(34.29坪) 延べ床面積:101.50㎡(30.7坪)
都道府県:神奈川県 市区町村:横浜市
タグ:2階建て,ロフト,家事動線,吹き抜け,中庭,オープン階段,ラグジュアリー,狭小地・変形地・三角地,住宅密集地
すぐ近くのマンションにお住まいだった、ご夫婦とお子さん2人のG様ご家族。いずれ一戸建てをと考えていて、子どもの学区が変わらない場所で土地を探していたところ、たまたま三角形の売地を発見。
「おもしろい家が建ちそうだったし、リーズナブルだったので購入しましたが、相談した多くの建築会社は三角形の土地にデッドスペースだらけの四角の家を提案してきました。そんな中、唯一ビルドアートさんは中庭を囲む高い擁壁も含めて、三角形の建物を提案してくれて、そのプランが素敵だったので迷わずお願いすることにしました。」
周囲を道路とマンション、住宅に囲まれた立地なので、視線を気にせず心地よく過ごせる空間、デッドスペースを有効活用して使いやすい間取りを考えました。大きな吹き抜け、大きなキッチン、中庭のドライガーデン、回遊型の動線、ヴィンテージ感漂うモダンインテリアなど、ご家族のご要望を叶えつつ、プライバシーを守る工夫を凝らした、個性的でモダンな三角形の家となりました。

リビング
ヴィンテージモダンな雰囲気の、カッコいい吹き抜けリビング。空中に浮かぶように設置した2つの階段がポイントです
リビング
向かい側に建つマンションからの視線対策として、上部の窓にはミラーガラスを入れています。プライバシーを守りつつ、日当たり抜群の空間を実現しました
リビング
テレビの背面には大サイズのエコカラットを採用して、インテリア性と機能性を高めています
リビング
リビングダイニングの横には、乾燥に強いサボテンや多肉植物を多用したドライガーデンというスタイルの中庭。道路に面しているため、高い擁壁で中庭を囲むことで外部からの視線を遮断し、防犯効果を高めています
ダイニングキッチン
三角形の敷地を絶妙に活用して配置したグラフテクトのフラットキッチン。タテの配列にすることで、洗面スペースへの回遊動線が実現できました
玄関スペース
リビングとひとつながりのオープンな玄関スペース。天井に設置したアイアンのハンガーバーが、おしゃれなショップのような雰囲気です。正面のロールスクリーンの向こうはシューズクローク、その先にファミリークローゼット、さらに先に洗面スペースという動線になっています。右上の黒いレール部分は可動式間仕切りなので、フレキシブルな対応が可能です
玄関からの便利な動線
玄関からつながるシューズクロークを通り抜けると、ファミリークローゼットと洗面室へと続きます
洗面室
余裕のある広さの洗面室。ガス衣類乾燥機の乾太くんを設置しています
2階へ続く階段
階下まで光を通すスケルトン階段を採用しました。この構造で耐震等級3を取得するため、設計には工夫を凝らしています
2階の多目的スペース
2階吹き抜けに面したホール部分には本棚を置いて、家族みんなで使える多目的スペースとして活用。階段を上がるとご主人が書斎として使っているロフトへと続きます
ロフトからの景色
ロフトから吹き抜けを通して2階、1階を見下ろしたようす。縦に伸びる開放的な空間です
パズルのように重なり合った2階の3つの部屋
2階には2つの子供部屋と主寝室が並んでいて、こちらの写真は子供部屋。階段上のロフトをベッドとして使い、その下はお隣のもうひとつの子ども部屋のデスクスペース。そちらの部屋でも同じようにロフトがあり、その下にはさらに隣の主寝室のウォークインクローゼットが配置されています。変形地で、しかも斜線制限も複雑な敷地条件を最大限に活用し、限りなくデッドスペースをなくしたプランです
トイレ
右奥に扉があって収納が隠れているので、ストック品はそちらにイン
外観
三角形の敷地形状がよくわかる東側から撮影したG様邸の外観。白い擁壁の内側が中庭のドライガーデン、その上のFIX窓はミラーガラスです