Build Art Stories|家ができるまでの物語|第5回
Date:2025年3月18日 / Category:ブログ
こんにちは、ビルドアートです!
この連載「Build Art Stories|家ができるまでの物語」では、実際の施工現場の様子をリアルにお届けします。 「住宅はどのように形作られていくのか?」「各工程でどのような作業が行われているのか?」 こうした疑問に対し、写真とともに詳しく解説していきます。住宅建築に関心のある方や、これから家づくりを考えている方にとって有益な情報となるよう努めています!
🏠 内部造作の進行:空間の形成が始まる
前回は、建物の骨組みである構造体の完成についてご紹介しました。今回は、内部空間を整えるための造作工事が進んでいます。この工程では、壁の下地や間仕切りの形成が行われ、建物の内部構造がより具体的な形を持ち始めます。これにより、各部屋の配置やサイズ感がより明確になり、住まいとしての実感が湧いてきます。
また、この段階では、断熱材の設置や配線の下準備も進められます。快適な住環境をつくるためには、見えない部分にも十分な工夫が必要であり、細かな調整が行われています。
🔧 主要な造作要素:間柱・筋交い・窓枠の役割
現場の写真を見ると、縦や斜めの木材が多数組み込まれているのがわかります。これらは、それぞれ異なる機能を担う重要な構造要素です。
- 間柱(まばしら):壁を支える細い柱で、壁面の固定や強度を確保する役割があります。間柱の配置が適切でないと、壁材の取り付けが難しくなり、強度にも影響が出るため、精密な施工が求められます。
- 筋交い(すじかい):建物の耐震性を向上させるために斜めに配置される補強材。筋交いが適切に配置されることで、地震の揺れに対してしっかりと建物を支えることができ、安全な住まいづくりにつながります。
- 窓枠(まどわく):開口部を形成するための枠組みで、窓の取り付け位置やサイズを決定します。窓枠の設置が正確でないと、気密性や防音性に影響を与える可能性があり、細心の注意を払って施工されます。
加えて、内部造作が進むにつれて、配線用のスペースや配管用の開口部も準備されていきます。壁内に電気配線や水道管を通すための経路を確保することは、後の設備工事をスムーズに進めるための重要なステップです。
🏗️ 施工精度が住み心地を左右する
内部造作の段階では、精度の高い施工が求められます。例えば、わずかなずれが後の仕上げ工事に影響を与える可能性があるため、職人たちは慎重に作業を進めています。
また、断熱性能を高めるために、適切な断熱材の配置が必要です。特に、気密性を確保するための施工が行われ、外気の影響を最小限に抑える工夫が施されています。
細部まで丁寧に仕上げられた造作工事が、最終的な住み心地を大きく左右するため、建築の専門知識と経験が活かされるフェーズといえるでしょう。
次の工程では、電気・水道・ガスの配線や配管が施され、建物がより実用的な空間へと進化していきます。
設備工事は、住まいの機能性を大きく左右する重要なプロセスです。配線や配管の設置が適切でないと、後々のメンテナンスに影響を及ぼすこともあります。そのため、計画的に進められる設備工事の工程も詳しくご紹介していきますので、次回もぜひご覧ください!